芳村思風一語一会 vol.5857
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反抗期はあっていい
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人間は歴史をつくるために生まれてくる。
歴史をつくるためには、これまで人類が誰もが考えたことのない
新しい欲求と考え方、価値観が必要
なかったならば新しい時代はつくれない。
子どもは親や大人や先生に反抗しながら自分を確立していく。
反抗を恐れては子どもを教育することはできない。
反抗しない、素直ないい子というのは、
お父さんやお母さんのことが大好きで、
嫌われたくないから、我慢している。
無理にでも子どもを反抗させてあげないといけない。
いつまでも従順で素直なのは親のコピーで、クローンでしかない。
子どもは自分になるため、自分を知るために反抗している。
子どもの命には生まれながらに反抗という活動を
命にインプットされて生まれくる。
それが第一、第二反抗期の意味。
第一反抗期は欲求・欲望に基づく反抗で、
新しい時代における欲求は何なのか、
それを模索するための反抗。
第二反抗期は理性に基づく反抗で、
自我の目覚め、理性に基づく反抗で、
大人たちとは違う新しい考え方・価値観をつくろうとする活動が反抗。
だからそれをさせてあげなければいけない。
反抗させなければ子どもを殺すことになる。
それが幼児虐待になる。
子どもが反抗してきたら、まずは子どもの言うことを聞き、
「そんなことを考えるようになってすごい」
と褒めること。
その考え方がいかに幼なかろうが、
稚拙であっても、褒める。
それが教育。
しかし、子どもは、残念ながら社会を知らない、
だから非常に幼い、内容が偏っている。
しかし、それが個性。
それを否定してはいけない。
その子の考え方で立派に社会で生きていけるように、
親は協力し助言し助けて、
お金を出してあげる。
それが教育です。
間違っているからといって、
親の考え方に引きずり込むのは
子どもの個性を奪うこと。
歴史は常に悪人が作る。
その時代の権力に刃向かう、そんな人間しか歴史はつくれない。
その体制や法に従順に従う家畜は歴史をつくる力を持たない。
体制に刃向かう野獣こそ時代をつくる人物である。
坂本竜馬もその時代の体制側から見れば、反逆者であった。
いつの時代も、
「いまどきの若者は・・・」
と言われてきた若者が
新しい時代を作ってきた。
反抗しなければ新しいものはつくれない。
だから反抗を許すだけの愛を持たなければいけない。
親がわざと間違ったことを言って、
子どもに正しいことを言わせて
褒めるほどの度量も必要。
親が間違ったことを言えば、子どもは必ず正しいことを言い出す。
なぜなら理性があるから。
それほどの技法・愛を親は持たないといけない。
反抗させることが愛なのです。
うちの子供は、親の言うことをよく聞くいい子だけでは、いけないのです。
「愛の子育て」(改訂版)より
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・
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