円熟するな、角熟をめざせ


 芳村思風一語一会 vol.5811
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円熟するな、角熟をめざせ
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今までは、短所や欠点をなくして円熟をめざしてきた。
円熟は真ん丸。
真ん丸はおもしろみがない。
人間は不完全だから、とんがったところが個性。
         
真ん丸になろうとするのは、短所のない、完璧な神や仏をめざすようなもの。
神や仏は人間ではありません。
人ではない。
完璧をめざすことは、人でないものをめざすことになる。
完璧になろうとすることは
「人でなし」をめざすことになる。
         
短所の半分を残したままでも、気にしない。
長所をとことん伸ばす。
個性のある本物は、角張ったまま熟していく。
個性ある本物の人間の姿は「角熟」。
円熟するな、角熟をめざせ。
         
一角(ひとかど)の人物をめざせ


※「ほんとうの自分が見える55の問い」より
 文芸社 2025年1月発売


やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・


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