感性とは何か?


 芳村思風一語一会 vol.5791

☆☆☆☆☆☆

感性とは何か?

☆☆☆☆☆☆

感性は、理性を超える能力


人間は生まれた瞬間から感じながら生きている。

いいえ、生まれる前のお母さんの体内にいるときから感じている。

母親の体内に命が宿ったときから、感性は働いている。


私という意識の根拠となっているのが感性。

人間は、感性と理性(精神)と肉体でできている。

感性とは、人間の本質だけでなく、生命の本質、宇宙の本質。

本質とは、もっとも根本にある能力のことであり、感性はすべての生命にある。

   

この感性が理性によって人間化されたものを「知的感性」という。

この知的感性が「心」です。

心は理性によって感性が人間化されたもの。

    

心とは、意味や価値を感じる感性。

幸せや感謝や尊敬・責任感などはすべて感じるもの。

      

感性の本質は「求感性(ぐかんせい)」。


求感性とは、生きていくために必要な情報を積極的に求めて感じ取ろうとする働き。

         

今まで、感性は感受性だといわれてきた。

しかし感受性は、受動的な能力で、感性の現象のひとつでしかない。

感性の現象とは、本能・感覚・欲求・欲望・感情・感受性など。

       

求感するから感受できる。

見ようとするから、見える。

聞こうとするから、聞こえる。

       

理性能力は脳という肉体の器官の中だけにある。

寝ているときは、理性能力は働かない。

理性能力は、生まれてからのちに

言葉という抽象概念を覚えることで成長する。


感性そのものには「どこで感じる」という、感じる器官はない。

恋をしたらドキドキするが、胸だけに感性があるのではない。

感性によって肉体が形成された結果として、

循環器や呼吸器の中心となる臓器に

感性の統合能力が働いているから、

胸がドキドキする。

         

感性は、一個一個の細胞すべてにある。

嬉しい、悲しい、気持ちがいい、ワクワクするのは、

どこで感じるというのではなく、全身で感じている。


心臓がドキドキするので、心は胸にあると思われていますが、

体全体が感じている。



☆「ほんとうの自分が見えてくる55の問い」より

文芸社 2025年 1月発売


※在庫あります

ホームページの問合せ画面から


やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・



問合せ

思風庵哲学研究所

※「感性論哲学 芳村思風」で検索

コメント