芳村思風一語一会 vol.5780
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人格の深さをつくる
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人格の深さは、高さと対をなすもの。
高さには知識、技術、教養の量が関係している。
これに対して深さは量的なものではなく質的なもの。
人格の深さは、感じ方や内的なもので、
より本質的な意味や価値を感じ取る力のこと。
その人が生まれてから今日まで体験した苦労や悩みと努力の質に関係する。
では深さは、どうすればつくれるか。
深くなるためにはきっかけが必要。
一般的に人間は外に目が向いている。
深くなるためには外に向いている目を、
内に向けること。
自分に対して厳しく内省することから始まる。
目を内側に向けていくきっかけになるのは、
苦労とか忍耐という体験。
人間は、失敗を重ねることで、
自分自身の内側を見つめ、
内省するきっかけになる。
学校では、どうすれば失敗しないかを教える。
親も失敗しないようにといつも先に注意する。
最近では「失敗しない」ことがいいことだとされている。
「失敗したら、後がない」ではなく、
「失敗しないと、成長がない」。
「失敗したからこそわかることがある」
負けたからこそ、強くなれる。
失敗したことのない人間には、失敗した人の気持ちがわかない。
自分も病気をしたからこそ、
病気をしている人の痛みや辛さがわかる
失敗してもあきらめないで挑戦を続け、
命の痛みを伴う体験をすることで人間は深くなる。
人格は、深くなるにつれて次第に重心が下がっていきます。
重みが出てくる。
深さは重みでもある
☆「ほんとうの自分が見えてくる55の問い」より
文芸社 2025年 1月発売
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・
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