短所はなくすな

 

芳村思風一語一会 vol.5760

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なぜ短所をなくさなくてもいいのか?

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どんな人間でも長所半分・短所半分


人間の命は、誰がつくったのか。

すべての命は、母なる宇宙によってつくられた。

これは科学で証明できるものではない。

         

遺伝子の研究をされていた村上和雄先生が、

高血圧を引き起こす原因となる酵素

「ヒト・レニン」の遺伝子解読に成功したとき、

ふと疑問を感じたそうです。

「遺伝子の解読ができたけど、

いったいこの遺伝子をつくったのは誰なのだろうか。」

村上先生は、科学者なので、「神」とか「宇宙」という言葉は使えない。

そこで「サムシング・グレート」(偉大なる何か)と表現したそうです。

         

宇宙は、決まった法則にしたがって動いているのではない。

プラスのエネルギーとマイナスのエネルギーである相反する力が対立せず、

秩序を模索しながら、一瞬一瞬法則をつくり出しながら動いている。

この法則のことを「宇宙の摂理」という。

         

人間は、その宇宙の摂理によってつくられた。

だから人間も宇宙と同じで、長所半分、短所半分という構造でできている。         

長所半分、短所半分の原則は、すべてのものに通じる原理。

         

何かを基準にして判断すれば、

その左に出るものと右に出るものはいつも半分ずつ。

これを「対存在(ついそんざい)の法則」という。

前があって後ろがある。裏のない表はない。

前後、左右、上下、男女、善悪、すべてが対になっている。

         

人間も対という構造でできている。

だから、どんなにすばらしい人間にも、長所と短所が半分ずつある。


☆「ほんとうの自分が見えてくる55の問い」より

文芸社 2025年 1月発売


やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・


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