芳村思風一語一会 vol.5695
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常識を考える
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「常識で考える」のではなく、
「常識を考える」
前例や常識で考えていては、いつまでも常識を突き抜けることや新しいことはできない。
常識を打破し、固定観念を破壊し、
新しい常識をつくることが哲学の仕事。
だから哲学は「常識で考える」のではなく、
「常識を考える」ところに本領がある。
哲学はパンク。
今あるものを壊して、今までにないものをつくりだす。
しかし、ゼロからの出発ではない。
常識を無視するのではなく、
常識をもって常識を考えることによって、
それを土台にして新しいものをつくりだしていく作業。
常識と思っているものの中にこそ、
新しい時代をつくりだす革命のタネがあるといえる。
常識がいつまでも常識であったのでは何も変わらない。
だから、常識を破壊しなければならない。
自分の実感から、
「ちょっとこれは時代と合わないのではないか」
「何かちょっとおかしいのではないか」
と感じる感性が常識を破壊する。
この実感を「現実への異和感」という。
この異和感が、そこを変えていくことに
自分の使命があることを教えてくれる。
辞書では違和感ですが、
感性論哲学では違うのではなく、
異なるだけと考える。
「違い」は「間違い」ではないから。
常識を破壊する勇気は、
創造へのエネルギーから生まれてくる。
何か新しいものをつくりだそうというエネルギーを持つことで、
常識を破壊する勇気は出てくる。
時代は常に新しいものを要求している。
自分の持っている力が、現実を越えているから
異和感を感じる。
同じくらいなら、何も感じない。
自分の力が、現実より劣っていたら、
「すごい!」と感動する。
だから異和感を感じるところに使命がある。
今持っている能力では乗り越えられなくても
乗り越えられる潜在能力を持っているから
「何とかならない」と気づく。
※「ほんとうの自分が見える55の問い」より
文芸社 2025年1月発売
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・
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