常識で考えるな、常識を考えろ!

 

芳村思風一語一会 vol.5695

☆☆☆☆☆☆

常識を考える

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「常識で考える」のではなく、 

「常識を考える」

          

前例や常識で考えていては、いつまでも常識を突き抜けることや新しいことはできない。 

常識を打破し、固定観念を破壊し、 

新しい常識をつくることが哲学の仕事。 

だから哲学は「常識で考える」のではなく、 

「常識を考える」ところに本領がある。 

          

哲学はパンク。 

今あるものを壊して、今までにないものをつくりだす。 

しかし、ゼロからの出発ではない。 

常識を無視するのではなく、 

常識をもって常識を考えることによって、 

それを土台にして新しいものをつくりだしていく作業。 

          

常識と思っているものの中にこそ、 

新しい時代をつくりだす革命のタネがあるといえる。 

常識がいつまでも常識であったのでは何も変わらない。 

だから、常識を破壊しなければならない。 

          

自分の実感から、 

「ちょっとこれは時代と合わないのではないか」 

「何かちょっとおかしいのではないか」 

と感じる感性が常識を破壊する。 

          

この実感を「現実への異和感」という。 

この異和感が、そこを変えていくことに 

自分の使命があることを教えてくれる。 

 

辞書では違和感ですが、 

感性論哲学では違うのではなく、 

異なるだけと考える。 

 「違い」は「間違い」ではないから。 

          

常識を破壊する勇気は、 

創造へのエネルギーから生まれてくる。 

何か新しいものをつくりだそうというエネルギーを持つことで、 

常識を破壊する勇気は出てくる。 

時代は常に新しいものを要求している。 

          

自分の持っている力が、現実を越えているから

異和感を感じる。

同じくらいなら、何も感じない。

自分の力が、現実より劣っていたら、

「すごい!」と感動する。


だから異和感を感じるところに使命がある。

今持っている能力では乗り越えられなくても

乗り越えられる潜在能力を持っているから

「何とかならない」と気づく。


 

※「ほんとうの自分が見える55の問い」より

 文芸社 2025年1月発売


やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・


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