長所半分、短所半分

芳村思風一語一会 vol.3375
おはようございます
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長所半分、短所半分
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「長所半分、短所半分」何度も聞いていただいた言葉です。
多くの方がこの言葉を聞いて「楽になれました」と話してくれます。
人間には長所もあれば短所もあることが、
みんなわかっていることなのに、なぜこの言葉に反応するのでしょうか。
それは、この言葉の根拠が腑に落ちたからです。

人間は、明確な根拠があることで
自信を持って行動することができるようになります。
小さいころから「短所をなくせ」と言われることが多く
「短所は、自分の悪いところ」という意識が植えつけられています。
「短所がある自分はダメな人間」だと自己で決めてしまっています。

どんな人間でも長所と短所が、必ず半分ずつある不完全な存在です。
短所がない人はいません。完璧な人間はいません。
どんな人間でも長くつき合えば、必ず気に入らない所が半分でてきます。
気に入らないところで、相手の短所ではありません。

光には影、善には悪、表には裏というように、
どんなことでもふたつの側面があります。
宇宙は、プラスとマイナスのエネルギーバランスでなりたっているからです。
(「対存在の原理」)

少し前に「プラス思考」「ポジティブ・シンキング」という言葉が流行りました。
ここにも「マイナス思考はダメ」という意識が根底にあります。

プラス思考を意識しすぎると、現実とのギャップに苦しみようになってしまいます。
マイナス思考もあって当然です。
相田みつをさん流に言えば「にんげんだもの」あたり前です。

プラスだけでなく、マイナスもすべてを活かすのです。
そもそもプラスとマイナスや良い・悪いは、人間が勝手に自分の立場で決めていることです。
立場が変われば正解も変わります。

人間らしく生きるためには、両方を活かすこと。
「人間は不完全」ということを自覚することが人間らしく生きる第1歩です。
「短所をなくせ」というのは、人間に完全を求めているということです。
短所が人間らしい謙虚な心をつくるのです。
短所のない人間はいない、なくす必要はない、あって当然です。
短所がなくなれば神さま・仏さまになる。神さま仏さまは、完璧です。

神さまにはなくて、人間にあるものは何か。
それは、肉体です。
肉体を持った人間だから、人間は自分の肉体がある場所からしか物は見えないし、肉体のある場所でしか考えることができません。
人間らしい人間とは、短所があることを自覚して、できるだけそれを出さない努力をする人です。

短所をできるだけ出さないように努力することが「愛」なのです。
そのうえで、自分の短所をさらけ出し、他人の長所でたすけてもらう。
短所は、他人を輝かせる「活人力」になるのです。
プラスだけでなく、マイナスも活かすことができるのです。

「風の思い」
~芳村思風 46の言葉~より




やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・


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思風庵哲学研究所

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