マイナス思考でもいい

 
 
芳村思風一語一会 vol.3186
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マイナス思考でもいい
いつもプラス思考でなくてもいいんです

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長所半分、短所半分。
多くの方がこの言葉を聞いて「楽になれました」と話してくれます。
人間には長所もあれば短所もあることは、わかっていることなのに、なぜこの言葉に反応するのか。

頭で理解するのではなく、言葉の意味や根拠が腑に落ちたとき、
自信を持って行動することができるようになります。

小さいころから「短所をなくせ」と言われ
「短所は、自分の悪いところ」という意識が植えつけられています。

いつのまにか
「短所がある自分 = ダメな人間」となるのです。

どんな人間でも長所と短所が、必ず半分ずつある不完全な存在です。
短所がない人はいません。
完璧な人間はいません。

どんな素晴らしい人間でも長くつき合えば、必ず気に入らない所が半分でてきます。
長所も短所もつきあう人間によっても変わります。
光には影、善には悪、表には裏というように、どんなことでもふたつの側面があります。
宇宙は、プラスとマイナスのエネルギーバランスでなりたっているからです。


「プラス思考」「ポジティブ・シンキング」という言葉が流行りました。
ここにも「マイナス思考はダメ」という意識が根底にあります。

マイナス思考もあって当然です。
マイナス思考も必要な時もあるのです。
プラス思考もマイナス思考も意識する必要はありません。

「人間は不完全」ということを自覚することが人間らしく生きる第1歩です。
「マイナス思考はダメ、プラス思考だけで生きる」というのはムリなのです。
「短所をなくせ」というのは、人間に完全を求めているということです。
短所が人間らしい謙虚な心をつくるのです。
短所のない人間はいない、
短所もマイナス思考もなくす必要はない、あって当然です。
短所はなければいけないのです。

人間らしい人間とは、短所があることを自覚して、できるだけそれを出さない努力をする人です。
短所を出さないように努力することが「愛」なのです。
自分の短所をさらけ出し、他人の長所でたすけてもらう。
短所は、他人を輝かせる「活人力」になるのです。
プラスだけでなく、マイナスも活かすことができるのです。

どんな人間でも長所半分・短所半分であることを受け入れて、他人の短所を許すこと。
長所だけでなく、短所も欠点もすべて活かす。

不完全であることを自覚することで謙虚な心がつくられるのです。

不完全を生きる。矛盾を生きる。
これが人間らしい生き方なのです。

                              
「風の便り」より

やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・


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