信じるに足る自己をつくる


 
芳村思風一語一会 vol.2973
「信じるに足る自己をつくる」   

「いざという時には体系的な知識は一向に役に立たない。
断片的に覚えた名文句が意外にも人生を支える。」
 渡部昇一 (上智大学名誉教授)という言葉もあります。

突発的な状況に追い込まれたとき、頭で考えていては動けません。
実践を通して体で覚えてきたことが力を発揮します。
本の中で見つけた言葉、友人に言われた何気ない言葉が
ふと浮かんできて、気持ちを切り替えるキッカケになることがあります。

しかし断片的な知識だけでは確固たる自信や行動力にはなりません。
確固たる自信を持つためには、体系的に学ぶことや学問的な根拠をもつことが必要です。
それが「信じるに足る自己をつくる」「信じられる自分になる」「自分を信じて生きる」という力になるのです。

では「信じられる自分をつくる」とはどういうことでしょうか。
よくスポーツ選手が「やることはやりました。
あとは自分を信じるだけです」と話しています。
このときは、まだ完全に自分を信じきれていない状態だから
「信じなければいけない」と自分に言い聞かせているのかもしれません。

やりきった感があれば、それが根拠となって
「あとはやるだけです」と言い切ることができ、
実践への勇気と自信が湧いてくるのです。

では「自信をつくる」とはどういうことでしょうか。
自分を信じると書きます。自分を信じなければ、ほんとうの意味での自己実現は難しいのです。
信じるものが自分の外にあるとき、は、人間として内面的に充実した人生は歩めません。
宗教においても自分の外にある神を信じる状態ではなく、
神の力が自分の命から湧いてくると信じきったとき、
人間として自信をもって生きることができるのです。

信じることは理性でできますが、
信じきる・信じ抜くことは、理性だけではできません。

人間は、理性と感性と肉体の3つの要素で成立しています。
自信をつくるためには、この3つの要素を満たすことが必要なのです。

1.理性を満たす「知識を増やす」

学問的知識や技術を獲得すること。持っている知識や技術のレベルアップを続けること。

2.感性を満たす「自分の生き方を支える哲学をもつ」

哲学をもつこと。生き方や信念のゆるぎない根拠をもつこと。
感性を納得させる論理をもつことが、人間的行動を支える勇気と自信の基礎となります。

3.肉体を満たす「実践的確信を積み重ねる」

実際にやってみて、成功体験を積み重ねること。
知識と哲学だけでなく行動し、人を納得させるだけの結果をつくり続けることです。
頭で考えて動くのではなく、体が勝手に反応するというレベルまで続けることです。
この3つをすべて満たすことで、その相乗効果として理屈抜きの自信が命から湧いてくるのです。




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