責めあえば地獄、許しあえば天国


芳村思風一語一会 vol.2936
夫婦円満の第一は、お互いの相手の足らないところを指摘しないこと。
足らないところではなくて、自分が気に入らないところでもある。
お互いにあって当然。不完全な人間だから。
だから「愛とは、許すということなのね」なのです

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責めあえば地獄、許しあえば天国
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感性論哲学では理性を否定していません。
理性は人間だけが持つすばらしい能力です。

理性と感性のバランスではなく、理性と感性の協力関係をつくること。
感性から湧いてきたものを、理性を使って、
社会や人の役に立つものにしていくことが大切だとしています。

現代社会は、理性偏重で、理性に偏りすぎ、欲求・欲望を抑え、自分を抑え、
結果精神的な病気も増えてくるという状況にあります。

理性は、「完全を求める能力」なので、矛盾や不完全を許せない。
理性は、自分と異なる考え方、感じ方、価値観を許しがたいのです。

しかし、人間は「不完全で矛盾に満ちた非合理な存在」。
欠点もあれば、短所もある。
裏切ることもある。
心ならずもウソをつくことがある。
それが人間です。

人間は不完全で、矛盾だらけの非合理な存在であることが、
腹の底に落ちれば、人間は、自分を許すことも、
他人を許すことができるようになります。

「責め合えば地獄、許しあえば天国」
天国も地獄も自分の心の中にある。
自分の心が人生を作り出していくのです。
相手を攻めている間は、人間は成長できない。

自分と価値観が合う人・自分をわかってくれる人・
自分を愛してくれる人・自分と気が合う人としか付きあえないのは、
自分しか愛せない人間です。

考え方の違う人を、自分と同じ考え方に説得する必要はない。
してはいけない。

勝ち負けをつける必要もないのです。
気が合わないから付き合わない、で済むのであればそれもいい。

理性は、違いを探す。
感性は、同じを探す。

同じところがいっぱい出てくると、違いが気にならなくなる。
「ここが嫌い」「こんなところがイヤ」ではなく、
「いいところもあるけど、こんなところが嫌い」さらに、
「嫌いなところがいっぱいあるけど、こんなところがいい」では、
全く違ったものになる。

国の違い、宗教の違い、考え方の違い・価値観の違いで、
人間は対立ばかりしているが、
対立する人間から、自分とは違う物の見方・考え方・価値観・感じ方を学んで、
さらに自分を成長させる。
そういう人間が、懐の深い人間です。

人間は矛盾を内包し、矛盾を生きるしかない存在であることが、
本当にわかっている人間が、
真に愛のある、寛容で、包容力がある人間なのです。



やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・



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