哲学は、人生に必要か


芳村思風一語一会 vol.3135
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哲学は、人生に必要か
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哲学は難しい、生活や仕事には関係ないと思われていませんか。
経営者の方々は、ご自身の経営哲学や
哲学とまではいかなくても「これだけは譲れないという
こだわりのをお持ちの方も多いと思います。
サラリーマンや主婦の方々は、いかがでしょうか。


学問は、科学と哲学に分かれます。

では、なぜ人間は、科学と哲学という学問を創造したのでしょうか。
それは、理性という能力を持つようになった命である人間からしか湧いてこない欲求が2つあるからです。

第1は、「もっとよく知りたい」という認識欲
この欲求を満たすために生まれたのが「真理を追究する」科学です。

第2は、「もっと幸せになりたい」という幸福欲
この欲求を満たすために生まれたのが「真実を追究する」哲学です。

なぜ、哲学が必要なのかというと、人間は、事実を知っただけでは生きられないからです。
人間が生きるということは、多くある事実や存在の中から、
何かを選び取り、何を捨てるかという価値判断と決断をすることです。
そしてこの価値判断と決断によって、その後の人生が決まります。

その事実が自分にとって、どういう意味や価値を持つのかを考えないと選択ができません。
だから、物事の意味や価値について考える哲学が、人間には必要なのです。

人間が今よりもっと幸せになるためには、
未来に理想や夢や希望を掲げて、志を持って生きなければいけません。
動物は与えられた現実にどう対応し、適応するかという生き方しかできません。

人間と動物の生き方の違いは、
人間は、与えられた現実をどう素晴しいものに変えていくかという生き方をするところにあります。
夢や理想は、物ごとのより素晴しい意味や価値を考えることによって生まれます。
夢や理想を持って人間にふさわしい生き方をするためには、哲学が必要なのです。

哲学は、物ごとの意味や価値について考え、
どちらを選び取ることが、自分にとって幸せで
あるかを判断する根拠を与えてくれるものです。
自信は、根拠と体験から生まれるのです。

経営者は、現実の問題に対処するだけでなく、
5年後、10年後こうなりたいという自社や、
働く人の未来像を明確に持ち、
その為に今何をしなければいけないかを情熱をもって、熱く語れなければいけません

未来を予想するのではなく、
将来のあるべき姿、夢や理想を明確にもつことが大切なのです。

経営者だけでなく、私たちも一人ひとりが、
今やっていることの意味や価値や素晴しさを感じることで、
将来の夢や理想を持つことができるのです。

なぜ生まれてきたかではなく、
「この命を何のために使うか」
が大切なのです。 
          
哲学は、考えるものではなく、
実践するものなのです。


「風の便り」より             





やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・



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